「陽水Uセンチメンタル」

1972/12/10発売 ポリドール POCH1572
  1. つめたい部屋の世界地図
  2. あどけない君のしぐさ
  3. 東へ西へ
  4. かんかん照り
  5. 白いカーネーション
  6. 夜のバス
  7. 神無月にかこまれて
  8. 夏まつり
  9. 紙飛行機
  10. たいくつ
  11. 能古島の片想い
  12. 帰郷(危篤電報を受け取って)

「夜のバス」

渋谷の「ジャンジャン」や「青い森」(ともにライブハウス)が終わって、その頃中野か何かに僕は住んでたから、終わるとバスで帰ってた...なんかそのへんのことを曲にしたんですね。


「紙飛行機」

確かヤマハかなにかのコンテストの走りみたいな、それに応募するんで作ったの覚えてます。


「たいくつ」

ギターと歌と、もうニール・ヤングに狂っちゃってて、「たいくつ」って曲とかも、ベースの動きとか、生ギターの感じとかそうだしね。


「東へ西へ」

この「東へ西へ」はニール・ヤングだけじゃなくてボブ・ディランの影響もあるかもしれないですね。ちょうどこの頃、小室等さんの家に遊びに行くようになってて、小室さんのところでディランのレコードをね、小室さんの出掛ける時とか、「レコード、適当に聴いてていいよ」みたいなことで、そこでボブ・ディラン聴いて。僕はビートルズは聴いてたんだけど、ボブ・ディランは名前くらいしか知らなかった。それで、その時ただ聴いてただけじゃなくて、歌詞カード見ながら聴いてたんですけど、それで「詩を書く」っていうことを、ちょっと影響されたのかもしれないですね。具体的に言うと、常識的な言葉じゃなくてもいいんだってことです。「今日、私は学校へ行きました」っていう常識的なスタイルじゃなく、「今日、私はとても学校に混ざりました」とか、「今日、私は台所のある学校でこわれました」とか、そういうデタラメを詰め込むっていうのも、いいのかなぁ、なんて思って。だから「東へ西へ」も、“♪昼寝をすればぁ〜 夜中にぃ〜”とか、“♪電車でぇ〜 老婆が笑うぅ〜”とか、ちょっとシニカルだったりアブストラクトだったり、そういうのは、この曲が幕開けだったのかもしれないですね。