「東京ワシントンクラブ」

1976/12/05発売 フォーライフ
  1. 氷の世界
  2. かんかん照り
  3. 御免
  4. 小春おばさん
  5. あかずの踏切り
  6. 東京ワシントンクラブ
  7. ゼンマイじかけのカブト虫
  8. 子供への唄
  9. 心もよう
  10. 招待状のないショー
  11. 夜のバス

「氷の世界」

聴いてる人が“普通、常識的なことではよく分からない”ってことが、もっと濃厚になってますね。“♪窓の外ではリンゴ売り〜ぃ”とかって。曲のキッカケはね、スティービー・ワンダーの「迷信」の、イントロのフレーズとか、あれいいなぁってギターであれっぽくやったの覚えてますね。それでこの曲ができたんですね。


「御免」

当時は三軒茶屋かなんか住んでて、友達がマージャンかなにかしに来た様子の歌だよね。


「小春おばさん」

みどりおばさんっていう実際のおばさんがいたんですよ。おふくろの郷里の九州に僕ら家族は住んでいて、おふくろの親戚はよく家に来たけど、そのおばさんは父親方の親戚なんで、四国に居たりして何となく疎遠なんです。だからちょっと愛の手を、みたいなことがあったのかもしれない。この曲は“Aメロ”っていうんですか、一番なんか今でもよくできてるなぁって思うんですけど、後半で“♪こぉはっるううう〜っ”て声を張り上げるところは、今だったらああは作らないんじゃないかっていうのがあるんですけどね。当時はともかく、声張り上げるとみんなビックリするんじゃないかなぁ、なんて思ってたから。


「東京ワシントンクラブ」

『東京ワシントンクラブ』ってアルバムは、確かライヴに自宅録音を二曲とか、そういう内容だったと思うんですけど、その中の自宅で録音した曲ですね。あの頃は家にみんな集まって、4チャンネルのデッキを駆使してセッションしたりしてた。歌詞に “♪ニューヨーク、北京、パリ、チリ”なんて、そんな遊びが出てるね。


「子供への唄」

いつ頃の唄なのか、自分でもちょっと知りたいんだけど。子供が生まれてから作ったとは思えないけど.....。もしこれが、子供が生まれてから作った歌なら、とんでもない歌だよ。


「心もよう」

ベッツィ&クリスっていう女性のデュオが当時いて、この「心もよう」は彼女たちのために書いたんですよ。こっちが歌って欲しくて書いたのか、、「井上君、曲を書かないか?」だったのかは、記憶にないんですけど。最初はそんなつもりで、当時「遠くへ行きたい」とかって旅が流行ってたから、“♪遠くの町のぉ〜 駅に降りてぇ〜 そばを見るとぉ〜 ウウ〜 ウウ〜 線路の脇にぃ〜 草があるぅ〜 草の匂いでぇ〜 旅を知るぅ〜”とか、なんかそんな詞をディレクターに持っていったら、「ぜんぜん駄目!」っていうことになって。「あっらぁ〜」とかって書き直した時には、もうベッツィ&クリスのためじゃなく、自分の次のアルバム用の詞になってた。それはもう、九州にいた頃に付き合っていた女の人のことを歌ったもので、これがもし想像上の作品だったらホントは大したもんなんだけど、まあ、ありきたりなよくある話なんですよね。出だしの“♪さみしさのつれづれに”とかっていうのは、ちょっと当時、古めかしい言い方に憧れてたんですね。「さみしさのつれづれに、なんて、今時、使わないよねぇ」とか半分笑いながらね。そんなニュアンスでずいぶん歌ってたんですよ。


「夜のバス」

渋谷の「ジャンジャン」や「青い森」(ともにライブハウス)が終わって、その頃中野か何かに僕は住んでたから、終わるとバスで帰ってた...なんかそのへんのことを曲にしたんですね。