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「サナカンダ」
一曲目に「サナカンダ」なんてとんでもないのがあるんだけど、何か南国の、しかも南国というと“長閑”とか“健康的”とかいうイメージなんだけど、もうちょっと、それだけじゃない“暗黒の”とか、ちょっと暗いものも含んだ南国というところで、適当に「サナカンダ」なんていう名前でね、そういうところがあるんだというんで作ったんですね。僕はメロディってたくさん作らないんだけど、これは随分たくさんメロディがある曲で、珍しいですね。こういうたくさんメロディのある曲というのは。あと、ここらへんから片仮名が多くなってきてる時期かもしれないね。“♪二人でゆく ロンリー湾”とか、そういう洒落を言いながら作ってる時ですよね。それから“ウィンキングシャイン”とか、適当に作ったりもして、“イエロー”だ“フォロー”だ“ダーリン”だ、何かそういう安易な曲作りにだんだんなってきて。
「クレイジーラブ」
“スロー・バラード・ロック”というのを作りたいというんで、ビートルズで言えば「Oh! Darlin'」的な典型的な“♪ジャッジャンジャンジャンジャンジャン ジャンジャンジャンジャンジャンジャ〜ン”て始まって、最後ブレイクがあるって、そういう形のをね、「ちょっと作らない?」とかって確か作ったんですよ。
「世間人で GO−」
つまり“世間人でゴー!”っていう気持ちですね。前は自分の収入がどんどん上がっていくときに、「いや、僕は一般のサラリーマンじゃない。こっち側のアウト・サイドな人間だ!」っていう気持ちの自負とか憧れとかいろいろあったけど、ここらへんから、「一見そういうふうに見えるかもしれませんが、ちゃんと社会でも暮らしていけますよ」みたいな、意識がそういうところに変わったんじゃないかな。前はもう、銀行なんか行きたくないっていう状態だったんだけど、この頃は「こんなヤクザな仕事してますけど、区役所の方ともちゃんとしたお話しできますよ」っていう、そんな振りがしてみたい感じかもしれないね。
「Winter Wind」
これはいい曲ができたなぁと思って、曲が先にできたんですけど、やっぱり詞が追いつかないと思うんですけど、これは吉見佑子さんがどこが気に入ったのかなあ、一度、郷ひろみに歌ってもらおう、なんて話しあったね。西城秀樹かなぁ、わからなくなっちゃったけど、なにかそんなことありましたよ。メロディほんとうによくできてる。
「8月の休暇」
音楽わかる人はわかると思うけど、CのキーでいうとFmを多用した歌で、だいたいそういうコードは一番だったら一カ所くらいしか使わないんだけど、これは二度使ってる。そこがこの曲のキーになってる。
「EVERY NIGHT」
「EVERY NIGHT」もひとつのロックで、ちょっと詞がひどいかなと思って。これ、エバリー・ブラザーズみたいな“♪エブリナァ〜イ”ってハーモニーでスタートするような感じで作った記憶があります。もともとこの曲はブレッド&バターに作ったような気がします。そういやどっかのコンサートでブレッド&バターがコーラスやってくれたことがあるんで、その後くらいに作ったのかもしれないね。でも、もうこっちも曲がいつも満杯って状態じゃなくなってるところにきてるから、作ったけどそっちに流れなかった可能性も充分あるね。「もうこっちで手一杯だ」みたいな。
「答えはUNDERSTAND」
気に入ってて随分歌ってて、詞はトンチンカンなんだけど、トンチンカンなりに何となく分かるっていう、その境地がこの頃出始めてきたね。トンチンカンだけど、全体を通すと何かが伝わる、みたいなね。そういうのって、いまだに多かれ少なかれあって、「少年時代」って歌だって、何言ってるんだかよく分からないんだけど、全体通して聴き終わると、何か分かったような気がしちゃう−−そういうヤツです。それで、そういう手法っていうかただ単に「詞を作りたくない」っていうところだったんですけど、そういうところは意識してたから「答えはUNDERSTAND」というタイトルとか、もうそれがそういう気持ちなんですよね。
「I yai yai」 「プールに泳ぐサーモン」
「I yai yai」になるとヒドイですよね。いま話したヤツの典型です。「プールに泳ぐサーモン」。まあ「I yai yai」よりはマシだけど、これもヒドイ。でも、今これは初めて思ったことなんですけど、『LION & PELICAN』の「とまどうペリカン」とかの伏線になってるのかもしれないね。恋人がライオンになって出てきたり、「プールに泳ぐサーモン」とかって何かこうシュールな感じにも興味を持ち始めたのかもしれない。
「空はブルーエンジェル」
これも相変わらずヒドイんだけど、これは曲の頭の方が“♪あの町 この町 日が暮れて...”って(童謡の)やつになってるけど、それを“♪あのまちぃ〜”って(“の”にアクセント変えて歌って)「こっちの方がモダンでしょ?」なんて。