とまどうペリカン / Music High

1982/10/21発売 フォーライフ

「とまどうペリカン」

じぶんの作った歌で、何が一番かなんて聞かれても難しいわけだけど、このアルバムの中の「とまどうペリカン」ていうのが、うっかりするとそういうところに該当するのかもしれないな、なんてぼんやり思ってますよね。偶然にしてはほんとにうまくいった曲だと.....。ただこの「とまどうペリカン」という曲はね、頭で僕が“♪タンランランランラン ランランランラン”てピアノが落ちてくるフレーズ使ってるんだけど、このアレンジは今考えるともっと違ったのがあったのかなぁ、とも思ってるんだけど。

「Music High」

もう、これなんて、ペラペラのB面のつもりで作ってるよねぇ。「音があれば何でもいいだろう」みたいな。詞も“♪ドレスはひらひら〜”とかって。


愛されてばかりいると / 背中まで45分

1983/02/05発売 フォーライフ

「愛されてばかりいると」

これも何か吉見(佑子)さんが一時、わいわい言ってたけど。“♪愛されてばかりいると星になるよ”というとこが気に入ってたみたいだけど、これはマイナーなロックで、これも調子のいい歌なんですけどね。だいたい書いてる方としては、つまり“星になるよ”の部分ていうのは曲のオチなわけだから、「どんなオチにしようかなって?」って、それが“星になるよ”じゃちょっとねっていうのはあるよね。「愛されてばかりいると」っていうのは、ウチの奥さんが、例えば子供なんかに対して、基本的に彼女の心が、なんていうのか、獅子は自分の子供を谷に落とすっていうじゃない?そういう優しさってあるでしょ?この子のために厳しい環境でっていう.....。ウチの奥さんはそういう、「愛する子供を谷底に落とすなんてとんでもない!」ってタイプで、「はいはい。寒いですか、じゃあコート着ましょう」って、そういうタイプの人で、そういうのが子供だけじゃなく、僕にも降りかかってくるのはマズイなって、そういう気持ちでこの曲を書いたような気がするんですよね。詞の内容は全然そんなことじゃないんだけど、とっかかりとしてはね。

「背中まで45分」

沢田研二さんに曲を書くという話があって、その中の一曲ですね。BANANAのとこでどんどんデモ・テープ録っていって、その中でもこの「背中まで45分」と「チャイニーズフード」もそうだったと思うけど、この二曲は特にいいできだと思ったので、じぶんのアルバムにも入れたいなぁって。でも、BANANAの家での自宅録音だったから、最終的にはカセットにトラック・ダウンしたんだけど、そのカセットをレコーディングに使ったのか4チャンネルで録ったのか、ともかく家庭用のデッキをスタジオに持ち込んだの覚えてる。こういう歌は典型的な、つまり四十五分から十分毎にいろいろなことがあって最終的に今になって、という。でも僕にとって、こういうのは出来過ぎっていうか、作為的に作ってるね。公式通りって言うか.....。作ってて予想外なことがないから、ある種、つまらないんだけど。


誘惑 / Frozen Eyes

1983/12/05発売 フォーライフ

「誘惑」

「誘惑」って曲とかは、ある種おじさんの角度から女性を見てるのかもしれない。若い時ってのは、上への視線で女性を見てて、女性に対して「憧れ」とか「興味」とか、それで見てたけど、やがてその視線が平行になるわけでしょ。それが「誘惑」って曲では、おじさんの目線になってる。見下ろす視線ていうか。これは僕の曲でいうと、「ワインレッドの心」あたりから始まったことなのかもしれないね。でもこの「誘惑」とか、こうやって改めて歌詞見てると、おニャン子とか、そういう影響もあるかもしれないですよ。“♪また裸足でついてゆくね”とか、“♪まるはだかで消えてゆくね”とかって、フジテレビの深夜番組見てたりとか、そういうあの時代の風潮があったのかもしれない。この曲を作ったのは、ああいうのの出始めの頃だったし。

「Frozen Eyes」

『バレリーナ』に入ってる「虹のできる訳」の英語の方ですね。「この曲は英語の方がいいんだけど」って、作ってもらった詞のやつです。


悲しき恋人 / ダンスのチャンス

1984/07/21発売 フォーライフ

「悲しき恋人」

「いっそ セレナーデ」の前後で、もう曲ができないってことが周囲にも知れ渡って、「ホントにできないねぇ」って。その時、吉見祐子さんが助けてくれて、「私の知ってる人で長戸大幸という人がいる」って、この人と一緒に曲を作りなさいって。それで長戸さんと会って、長戸さんがデル・シャノンぽい曲作って、それに僕が詞をつけたんですよ(“パインジュースの缶”クレジットは長戸さん)。

「ダンスのチャンス」

もう、泣けてくるくらいに「B面どうしようかぁ」「どうでもいいじゃない」ってダンスのチャンス、もう、洒落ともいえないぐらいヒドイけど、それを手掛かりに。